第315話彼女は来ていないが、噂が広まった

カイアは、それがエミリーの仕業ではないと聞いて、ほっと胸をなで下ろした。

ぼんやりと、ダニエルの仕業だという気がしていた。

「ダニエルってば、支配欲が強すぎるわ。エミリーは彼だけのものじゃないのに。あたしがエミリーを堕落させてるって、どういう意味? エミリーを見くびりすぎよ。前は、彼があんなに優秀ならエミリーの相手としてギリギリ合格かな、って思ってたけど……今は、まったく釣り合ってないと思う。あとでエメラルド・シティのもっといい若手をエミリーに紹介してあげるわ」

「もう黙れ。ダニエルの前でそれを言ってないだけでもありがたいよ。あいつに目をつけられたら、追い回されるぞ。俺が助けると思うな!...

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